今回ご紹介するのは、HIGHLARGE LEATHERSがワピチレザーを用いて製作した2つのレザージャケット。
ヴィンテージデニムジャケットの1st TYPE、その中でも第二次世界大戦期の仕様をモチーフとした 「Oklahoma City WWII WAPITI」。
そして、同じくヴィンテージデニムジャケットの2nd TYPEをベースに製作された 「Stillwater WAPITI」。
ベースとなる年代やデザインは異なりますが、この2着に共通する最大の魅力は、やはり圧倒的な存在感を持つWAPITI LEATHERにあります。
WAPITI LEATHER ― 肉厚でありながら、驚くほど身体に馴染む革
両モデルに使用されている「ワピチ」は、アメリカアカシカと呼ばれる大型の鹿。
鹿の現生種の中でも非常に大きく、使用される原皮は約5mm以上という非常に肉厚なもの。
それをフルベジタブルタンニン鞣しで仕上げ、芯通しの約2.5mm厚まで漉き、HIGHLARGE LEATHERS独自のレザーとして仕上げられています。
アップで見ると、この革の特徴がより分かりやすいと思います。
表面には非常に荒々しいシボが現れ、場所によってその強弱も大きく異なります。
また天然皮革のため、元々革が持っていた傷や擦れ、色ムラなどもそのまま残る場合があります。
均一に整えられたレザーとは違い、一枚の革の中にも様々な表情が存在する。
こうした傷やシボ、ムラも含めて、一着ごとに異なる個性を楽しめるのがワピチレザーの魅力です。
そして、この革が面白いのは見た目の荒々しさだけではありません。
約2.5mmという肉厚なレザーなので、手に取った瞬間にはしっかりとした重量感、着応えを感じます。
一方で、実際に袖を通してみると驚くほど身体への馴染みが良い。
ホースハイドのような張りや硬さを強く感じる革とはまた違い、肉厚で重厚感を持ちながら、身体の動きに対して素直についてくる柔らかさがあります。
着用を重ねることで革の繊維がさらにほぐれ、肩や身頃には自然な落ち感が生まれ、着る人の身体に沿ったシルエットへと変化していきます。
シボの上に刻まれていく深い皺、徐々に増していく艶、そしてより柔らかく変化していく着心地。
新品時の迫力から、その後どのように変化していくかまで含めて楽しみたいレザーです。
Oklahoma City WWII WAPITI ― 1st TYPE “WWII MODEL”
まず「Oklahoma City WWII WAPITI」は、ヴィンテージデニムジャケットの1st TYPEをベースとしたモデル。
さらに通常の1st TYPEではなく、第二次世界大戦期に見られた、いわゆるWWII / 大戦モデルをモチーフとしています。
戦時下では物資統制の影響により、衣料品にも仕様の簡略化や資材の節約が求められました。
そのため大戦期のワークウェアには、通常期のモデルとは異なる簡素で実用性を優先したディテールが見られます。
Oklahoma City WWIIもそうした背景を意識し、1st TYPEが本来持っている素朴なワークウェアらしさに、大戦モデルならではの簡潔な雰囲気を落とし込んだ一着となっています。
フロントは1st TYPEらしい片胸ポケットを中心としたアシンメトリーな構成。
装飾を抑えたシンプルなデザインだからこそ、約2.5mm厚のワピチが持つ荒々しいシボや立体感がより強く前面に現れます。
バックスタイルも非常にシンプル。
だからこそ革そのものの面積が大きく見え、着込んだ際に入る皺や落ち感、背中全体の表情の変化を存分に楽しめるモデルです。
ヴィンテージワークウェアの背景や大戦期特有の無骨な空気感、そして革そのものを主役として楽しみたい方には、Oklahoma City WWIIが非常に魅力的だと思います。
Stillwater WAPITI ― 2nd TYPE
対して「Stillwater WAPITI」は、ヴィンテージデニムジャケットの2nd TYPEをベースとしたモデル。
左右対称に配置された2つの胸ポケットによって、1st TYPEよりも整ったフロントバランスを持っています。
ヴィンテージの2nd TYPEが持つディテールを踏襲しながら、ライダースジャケットのパターンも取り入れることで、肉厚なワピチを使用しながらもスタイリッシュなシルエットに仕上げられています。
Oklahoma City WWIIが初期ワークウェアらしい荒々しさや素朴さを感じさせるのに対し、Stillwaterはもう少し完成された、端正なGジャンスタイル。
同じワピチを使用していても、ベースとなるデザインが変わることで、革の見え方まで大きく変わるのが面白いところです。
背面も2nd TYPEらしいバランスの良い構成。
重厚なレザージャケットでありながら、着込むことでワピチが徐々に身体へ馴染み、肩から背中にかけて自然に落ちるシルエットへと育っていきます。
オリジナルの鉄製パーツ
この2モデルでは、レザーだけでなく使用される部材にもHIGHLARGE LEATHERSの拘りが見られます。
ボタンをはじめとした各部には、ヴィンテージをベースに型を起こしたオリジナルの鉄製パーツを採用。
新品時の表情だけではなく、着用や時間の経過によって金属部分にも徐々に変化が生まれていきます。
革だけが育つのではなく、パーツも含めてジャケット全体が一緒に経年変化していく。
こうした部分も、長く着続けるレザージャケットとして重要な魅力のひとつです。
オリジナル ボーダーウールブランケット
そして内側にも、この2型共通の大きな特徴があります。
裏地には、ヴィンテージデニムジャケットを解析して製作されたオリジナルのボーダーウールブランケットを採用。
派手すぎない落ち着いた配色のボーダー柄で、見た目のヴィンテージ感だけでなく、しっかりとした保温性も備えています。
Stillwaterにも同様のオリジナルブランケットを使用。
外側には荒々しいワピチ、内側にはクラシックなウールブランケット。
見えない部分まで含めて、ヴィンテージデニムジャケットをレザーウェアとして再構築していることが伝わる仕様です。
1st WWII or 2nd TYPE
初期のワークウェア、大戦モデル特有の簡素で無骨な雰囲気、そしてワピチそのものの表情を強く楽しみたいなら、 Oklahoma City WWII WAPITI。
ヴィンテージ2nd TYPEらしい左右対称の完成されたフロントデザインと、よりスタイリッシュなシルエットを求めるなら、 Stillwater WAPITI。
デザインは異なりますが、どちらにも共通するのは、非常に肉厚で荒々しいワピチレザーを使いながら、実際に着ると驚くほどしなやかで、身体に沿った自然な落ち感を楽しめること。
ホースハイドとはまた違ったレザージャケットの魅力を感じていただける2着です。
新品の状態だけでなく、数年後にどのような表情へ育っているのか。
長く着込みながら、その変化も含めて楽しんでいただきたいジャケットです。
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【HIGHLARGE LEATHERS】Oklahoma City WWII WAPITI
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【HIGHLARGE LEATHERS】STILLWATER WAPITI HL0007
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